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2019年01月29日

【無形民俗文化財の宝庫!旧暦のサイクルを残す島『奄美大島』の1年間の島行事をまとめてみました!】

【無形民俗文化財の宝庫!旧暦のサイクルを残す島『奄美大島』の1年間の島行事をまとめてみました!】
うがみんしょーらん!(島言葉でこんにちわ)
奄美大島の不動産会社『株式会社NEXTWORKS・奄美NEXT不動産』です。

中国やアジア諸島で旧正月の風習などが今もなお残る旧暦。
奄美大島は旧暦のサイクルを残している日本でも貴重な島なのはご存知でしょうか・

奄美大島は旧暦に寄り添って生活が営まれており、各集落ごとに伝承され続けているのです。


今回は奄美大島の1年間に行われる「行事まとめ」をご紹介します。



【まず、「新暦」と「旧暦」について詳しくみていきましょう!】
【無形民俗文化財の宝庫!旧暦のサイクルを残す島『奄美大島』の1年間の島行事をまとめてみました!】
日本には、古くから受け継がれてきた風習がたくさんあり、地域によっては日にちが違うこともあります。
東京では7月にお盆を迎えますが、地域によっては8月にお盆を迎えるなど、次期が違います。
このように日にちにずれがあるのは「旧暦」をもとにしているからです。

今、私たちが使っている暦は、「太陽暦(グレゴリオ暦)」といいます。
この太陽暦は明治5年、現在から147年前で、それまでの暦を「旧暦」といい、太陽暦を「新暦」と呼んでいます。

旧暦の太陰太陽暦は、月の満ち欠けを基準としていますが、季節とずれがないよう太陽の動きも考慮にいれた暦です。
新月から新月は平均して29.5日間で、一年間が354日になります。

太陽の動きを基準とする1年より11日短く、3年で約一ヵ月のズレが生じることになります。すると、実際の季節とだんだんズレてしまうことになります。
この問題を解消するために、約3年に一度「閏月(うるうづき)」を設けて一年間を13ヵ月にして太陽の動きに合うように調整していました。

旧暦が月の満ち欠けを基準にしているのに対して、新暦は地球が太陽の周りをまわる周期を基準にしています。

奄美大島の伝統行事は、この旧暦で行われ、方言と同様に集落やその地域で多様性があるのが特徴です。



【奄美大島の正月は旧正月節句料理「三献(さんごん)」からスタート!】
<1月1日>
奄美大島では、1月のお正月はおせち料理ではなく、三献(さんごん)を食べます。
多くの家庭が元旦に三献を作ります。

「三献」は、全部で三種類の料理から構成されています。(各家庭によっても様々です)


■一の膳・・・お吸い物
■二の膳・・・お刺身
■三の膳・・・お吸い物


お吸い物は2種類あり、一の膳ではかつお出汁、昆布を使ったしょうゆ味、三の膳では豚や鶏などの肉の出汁で作ります。
また、それぞれの膳が振舞われる前に、家長が黒糖焼酎を一献ずつ計三回振舞うことから
三献」と呼ばれているという説もあるそうです。



【奄美大島の小正月「ナリムチ」無病息災、家内安全を祈る伝統的な風習】
<1月15日>※年によって変動有
奄美大島では1月15日を小正月と呼び、この小正月を前に「ナリムチ」を作る風習があります。
ブブギ(リュウキュウエノキ)の枝に、赤・緑・黄色に色付けされた餅を小さく丸くちぎり飾り付けをします。

農業の豊作祈願や家内安全、無病息災や商売繁盛などの願いを込めながら各家庭でナリムチを作り、家やお墓などにお供えします。


ブブギ・・・家がますます栄えますように。
餅花・・・餅のようにたくさんお金がなりますように。

毎年、この時期になるとスーパーや飲食店には、かわいらしいナリムチがたくさん飾ってあります。伝統的な素敵な文化ですね。



【奄美大島で旧暦の3月3日は、サンガツ節句(サンガチサンチ)】
<4月18日(旧暦3月3日)>※年によって変動有
奄美大島では、旧暦の3月3日は「サンガツ節句」が行われます。
女の子の節句で、前日にヨモギ団子(フチダグ)やヨモギ餅(フチムチ)を作り、神棚に供えます。

また3日の当日には、弁当を持って節句遊びと称して海岸で貝取りなどをして遊びます。この日に海に出て遊ばないと、災いが起こるいう言い伝えが残されているほど。前年に生まれた女の子を海水につけるという風習もあります。

昭和の時代までは、名瀬の事業所はこの日を休みにしたり、学校も午後から休みとすることが多かったそうですが、年々このような行事は来薄になってきてしまっているようです。



【奄美大島の5月9日、10日は「奄美黒糖焼酎の日」こくとう(5・9・10)】
【無形民俗文化財の宝庫!旧暦のサイクルを残す島『奄美大島』の1年間の島行事をまとめてみました!】奄美黒糖焼酎の日
<5月9日・10日>
奄美群島にだけ製造がゆるされた黒糖焼酎、今や海外も視野に販路拡大への取り組みを強化して、国内外問わず知名度が高くなってきています。

奄美大島では5月9日、10日は、「奄美黒糖焼酎の日」とされ、奄美の各地域で試飲会やイベントが行われます。

平成19年に「奄美黒糖焼酎の日」と制定され、奄美の伝統文化を継承し続けています。



【旧暦6月、奄美市名瀬にある高千穂神社で行われる「六月灯」】
【無形民俗文化財の宝庫!旧暦のサイクルを残す島『奄美大島』の1年間の島行事をまとめてみました!】奄美名瀬高千穂神社六月灯
<7月28日・29日>※年によって変動有
奄美市名瀬井根町にある高千穂神社では、毎年「六月灯」が開催されます。
六月灯は、鹿児島県を中心に旧薩摩藩領だった地域で旧暦6月に行われる行事で、名瀬の高千穂神社では毎年7月最後の週末に開かれています。

境内には特設ステージや奉納演芸もあり、参拝者は島唄やダンスを楽しむことができます。
約200個の灯籠が境内に通じる参道を照らし、とても素敵な光景が印象的です。



【奄美大島のお盆は旧盆、8月は各地でお祭り騒ぎ!】
【無形民俗文化財の宝庫!旧暦のサイクルを残す島『奄美大島』の1年間の島行事をまとめてみました!】奄美まつり
<奄美まつり 8月2日~5日>※年によって変動有
奄美大島の夏真っ盛り、8月の初旬に行われるお祭り「奄美まつり」。
奄美市名瀬小浜町にある「御殿浜(うどんばま)公園」では、17:00~22:00でステージにてダンスや島歌、また屋台が並び奄美の夏を楽しむことができます。

各日程には様々なプログラムが行われ、目玉は御殿浜公園で行われる花火大会。
本島で行われる大きな花火大会ではないですが、花火との距離も近くダイナミック、混雑もしないため奄美の夏の風物詩です。

まつりの中日には、名瀬港で舟こぎ競争が行われます。伝統的な行事である「舟こぎ」は奄美各地で夏祭りに行われます。

お祭りが近づくと、地域や職場でチームを組み、大会に向けて日々練習する姿を各地で見ることができます。
大人たちの本気度がすごい舟こぎ大会。島の伝統文化を老若男女が応援します。



【奄美大島に伝わる伝統行事、各地域で異なる八月踊!大人も子供も観光客も!】
【無形民俗文化財の宝庫!旧暦のサイクルを残す島『奄美大島』の1年間の島行事をまとめてみました!】八月踊
<八月踊(はちがつおどり)>※地域によって変動有
旧盆に行われる「八月踊」。
島に伝わる伝統芸能で、三味線やチヂン(手持ち太鼓)と島唄を歌いながら、各集落の家の庭で輪になって踊ります。
ご馳走とお酒が振舞われるので、お祭りのようなものです。

また八月踊は、振り付けや唄は集落ごとに違います。

八月踊の由来は様々あるようですが、もともとは神様たち(ユタ神様とノロ神様)の神事だったそうです。五穀豊穣や健康祈願、一番には「火事除け」の意味があるようです。

奄美に古くからある伝統行事、観光客の皆さんも気軽に輪に入って踊るこができます



【国指定重要無形民俗文化財に指定!奄美大島龍郷町秋名の「平瀬マンカイ」「ショチョガマ」】
【無形民俗文化財の宝庫!旧暦のサイクルを残す島『奄美大島』の1年間の島行事をまとめてみました!】シチョガマ・平瀬マンカイ
【無形民俗文化財の宝庫!旧暦のサイクルを残す島『奄美大島』の1年間の島行事をまとめてみました!】シチョガマ・平瀬マンカイ
<9月11日>※年によって変動有
旧暦8月の初丙の日は、アラセツ(新節)と呼ばれていて、稲の豊作を感謝する祭りが行われます。
奄美大島の龍郷町にある秋名という地域で行われるアラセツ行事は、国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
明け方に行われる「ショチョガマ祭り」と夕方に行われる「平瀬マンカイ」の祭事のことをいい、13世紀~17世紀の頃から行われていたといわれています。


ショチョガマ』とは、龍郷秋名で島の人が「田袋」と呼ぶ水田を見下ろす山の中腹に建てた片屋根のことをいいます。午前5時頃にショチョガマの上で太鼓を打ち鳴らし祭りの呼びかけをします。また、1年間で生まれた男の子をショチョガマの上に乗せて健康祈願をします。

日の出前に、ショチョガマに置かれたワラ枕の祭壇に、赤飯、焼酎、ミキの順の備えて豊作祈願をします。
午前6時半頃、太陽が東の山の上に出る直前に揺すり倒して、倒れた屋根の上で豊作を祈る八月踊りをし、ショチョガマ祭りが終了します。


平瀬マンカイ』とは、午後4時頃の夕方の満潮に合わせ祭りを行います。
海の彼方の楽園という意味のネリヤカナヤから神を招き、五穀豊穣を祈る祭事で、秋名湾の西側にある「神平瀬(カミヒラセ)」と「女童平瀬(メラビヒラセ)」と呼ばれる二つの岩礁で行われます。神平瀬には、ノロ約の5人(祝女)がチヂンを持ち神事を唱えます。

その間、女童平瀬には、クジ・シドワキ(ノロの補佐役)が登り、マンカイ(招き)の手振りをし唄に合わせて踊ります。

400年も前から受け継がれている奄美大島で最も古い祭事で、自然の恩恵に感謝する奄美大島の伝統文化といえるでしょう。



【奄美瀬戸内町、加計呂麻島で行われる国指定重要無形民俗文化財!「諸鈍シバヤ」】

<10月17日>※年によって変動有
旧暦9月9日、鹿児島県瀬戸内町奄美大島の南にある加計呂麻島に伝わる「諸鈍シバヤ」。

大屯神社境内で開催され、出演者は全員男性のみ、手製のカビディラという紙面と、陣笠風の笠をかぶり、囃子と三味線を5当するリユーテの伴奏にのって演じます。
諸鈍シバヤは、土地の人々との交流を深めるために伝えてのが始まりと伝承されているようです。

昭和51年に、国の重要無形民俗文化財に指定されています。



【まとめ】
【無形民俗文化財の宝庫!旧暦のサイクルを残す島『奄美大島』の1年間の島行事をまとめてみました!】
いかがでしたでしょうか。
海、山、川、奄美の自然に感謝しながら、健康祈願や豊作祈願を行い、地域の繋がりと伝統的な文化を継承する奄美大島

奄美大島へ観光する際には、日程が合えば行事ごとに参加してみても楽しいかもしれません!
老若男女問わず、お祭りごとが大好きな島人、お酒好きでとっても愉快な島人とぜひ交流してみてください♪


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